「後継者がいない」その前に。事業承継にコーチングを
「後継者がいない」と多くの社長がおっしゃいます。
それはいったいどういうことなのか?ということを明らかにする必要があります。
つまり、後継者は本当にいないのでしょうか?
一度でも、息子さんに面と向かって「俺の会社を継ぐ気はないか?」と言葉で伝えたことがあるのでしょうか?
私の経験上、ほとんどの社長が、はっきりと対話することもせずに、「わが社には後継者がいない」とおっしゃっています。
しかし、このブログでは、もっと前の話をします。
つまり、あなた自身の気持ちの話です。
「あなたはどうしたいと考えているのですか?」
私はコーチングのスクールに通っています。
コーチングで一番大切な問いは、これです。
「何の制約もなければ、どうしたいですか?」
「何の制約もなければ、誰に継がせたいですか?」
「何の制約もなければ」とは、「息子は別の仕事をしているから」とか、「部長は財務の経験がないから」とか、そんなことは全て無視して、あなたはどうしたいと考えているのか?ということです。
そして、私は続いて問いかけます。
「それはなぜですか?」
「何の制約もなければ、あなたの会社をどうしたいですか?」
例えば、こんな答えをされる社長がおられました。
「いつまでも自分が社長でいたい」
私は続いて問いかけます。
「それはなぜですか?」
「何の制約もなければ」
この問いに対して、
「そんなことを考えて意味があるのか?現実には制約だらけである。
何の制約もない、などありえないではないか?」
そんなお叱りを受けることがあります。
ただ、あなたが社長であるからこそ、もう一度私は問いかけたい。
様々な制約があっても、あなたは自分の会社を興すというチャレンジをした。
制約を制約としか受け止めていなかったら、起業などというリスクの高い行動を取ることはなかったのではないでしょうか?
あなたが起業をした時には、コーチという人があなたのそばにいて「何の制約もなければ、どんな企業を作りたいですか?」とは質問してくれなかったかもしれない。
私は問いかけます。
「何の制約もなければ、だれに後継者になってもらいたいですか?」
「何の制約もなければ、どんな会社でいてほしいですか?」
「何の制約もなければ、いつまで社長でいたいですか?」
たいていの場合、いま「制約だ」と思っていることなど、たいした障害ではありません。
夢を見ると、もしかすると傷つくことが多いかもしれません。
だから、「後継者がいない」と、とりあえず言っておいて、事業承継の問題を先延ばしにしたい気持ちもわかります。
今まで何度もちゃぶ台をひっくり返してきたのに、←失礼!(笑)
事業承継の場面ではM&A仲介会社の”言いなり”ですか?
それでも社長ですか?
引退の場面も、あなたの思うがままに!
それが本当の意味での事業承継の出発点になります。
スポーツ選手にコーチが寄り添うように、
私はあなたの事業承継に伴走します。
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代表取締役 事業承継士/中小企業診断士 林 薫
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