「事業承継」 はじめの一歩は〇〇〇すること
「あなたの事業を承継しろと言われても、何から始めればよいのかわからない」
よくお聞きするご相談です。
私も「富士山頂まで登山しなさい」と言われたら困ってしまいます。
(登山をしたことがないので。笑)
あなたの事業承継のために、何から始めましょうか?
おカネのこと?
つまり、税金のこと?株価対策のこと?
ヒトのこと?
つまり、後継者を選定すること?人事制度や評価制度を見直すこと?
どれも必要なことです。
ただ、順番はどのように決めたら良いでしょうか?
専門家として私はこのようにアドバイスします。
「自分の歴史を振り返ってください」
言い換えると、「自分史を作ってください」とお願いしています。
そのように言うと、たいていの方が創業したころのことから語り始めます。
私が言っているのは、会社の歴史ではなく、社長自身、あなたの人生の歴史です。
ご両親はどんな方でしたか?
あなたや、あなたの兄弟が小さいころ、どんな職業をして育ててくれましたか?
小学校の時の担任の先生を覚えていますか?
中学の時は、どんな部活動をしていましたか?そこでは、どんな役割を担いましたか?
高校の時には、どんな教科に興味がありましたか?
一見、遠回りに思えるかもしれません。
事業のことと関係ないのではないかと思われるかもしれません。
けれど、この過程がなかったために、せっかく一緒に作り上げた事業承継計画を、実行直前で白紙に戻してしまう方が少なくありません。
ご自身が育てられた会社を手放すことは、その第一線から立ち去ることは、そう簡単にできることではないのです。
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物語には「はじめ」「なか」「おわり」の三つの構成があるそうです。
「はじめ」 あなたは生まれ
「なか」 事業を興し
そして今、会社の命を誰かに託そうとしている。
どうしてあなたは会社を興したのですか?
どのように考えて、今の業種を選んだのですか?
一番苦しかったことは何?と聞かれたら、何と答えられますか?
一番楽しかったことは何?と聞かれたら、何と答えられますか?
あと10年あったら、何を成し遂げたいですか?
もしも創業の時のあなたに会いに行けるとするなら、何とアドバイスしますか?
あなたの自分史、あなただけの物語を、私に聞かせてください。
事業承継は「おわり」ではなく、次の人生の始まりである。
そのためのお手伝いを 精一杯つとめます。
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株式会社コンパス・アンド・マップ
代表取締役 事業承継士/中小企業診断士 林 薫
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