He has ゴーン abroad.
まずタイトルについてお願いです。
軽妙なシャレを理解して、寛大になってくださいね!(笑)
年末に起こった前代未聞の事件について、私はコメントするつもりはありません。
このブログのテーマは「社長の仕事ってなんだ?」ということです。
私は事業承継士です。
よくこんな質問をします。未来を描いてもらうためです。
「後継者にめでたく会社を譲れたら最初に何をしたいですか?」
よくある回答は「海外旅行に行きたい」とか「世界一周旅行をしたい」というものです。
私は「ずいぶんとちっちゃい夢だなー」と思います。(失礼ながら!)
私の考えはこうです。
「社長だったら在任中に海外旅行に行けるでしょ」
反論はおありだと思います。
もちろんのこと、私は海外旅行に行くことを勧めているわけでもありません。
社長の仕事は「ひとに仕事をやらせること」です。または「ひとに仕事をやらせることがチームとして機能するようにする」ことです。
「〇〇の業務は私にしかできないから」(海外には行けない)
そこまでわかっているなら、〇〇の業務を誰かにやらせればいい。
「私はまだまだ社長をやります」つまり、「まだ事業承継は考えていません」。
ということなら、私がいくらアドバイスしても無駄でしょう。
それこそ社長なんだから、自由にすればいい。
私の知っているある社長はパソコン購入の際に「ディスプレイの色を自分に決めさせろ」と指示していました。
もしも事業承継をしたいと考えはじめているなら。
また、海外旅行に行きたいと考えているなら。
海外旅行の期間だけ、私が「社長」をやりますよ。
別に株もいりません。乗っ取りたいわけではないので。
また、呼称も「社長」でなくても構いません。(今までの経験上、「社長」でない方が良いでしょう。)
ただ、報告が集まるポジションにしてください。これは必須です。
あらかじめ期間を指定してください。その期間が終わったら私は「退任」します。
「何でそんなことができると言えるの?」
そのようによく質問されます。
理由は簡単。先ほども言いました。社長の仕事は「ひとに仕事をやらせること」だからです。
「あなた(林のこと)はウチの会社のことを知らないでしょう?」とも言われます。
私の答えはこうです。
「知らないからこそ、ひとにやらせられる」
「あなたに反発する社員はいませんか?」
これもよく聞かれます。
私の答えはこうです。
「います」(笑)
人間ですから「気持ち」というものがあります。価値観もひとそれぞれです。
私はそんな彼/彼女の反発する気持ちを「そのまま受け止め」ます。
つまり、無視もしませんし、抑え込みもしません。
問題はその後に彼/彼女がどのような「行動」をするかです。
「行動」だけが重要です。
私の名ゼリフ。
「あなたの気持ちはわかりました。
それであなたはどうしたいの?」
私に対して反発してサボるような人は、普段からサボっています。
サボる理由が変わっただけです。
私の在任期間中の詳細なレポートを現社長のあなたに送ります。
これから後任社長を選んだり、新しい組織作りをするために大いに役に立つでしょう。
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株式会社コンパス・アンド・マップ
代表取締役 事業承継士/中小企業診断士 林 薫
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